先日、久しぶりに”凛”とした心地よい緊張感をを味わう機会に恵まれました。
場所は、「お墓ディレクター検定試験」の受験会場。整然とした机の配列、試験担当者の端正な物言い・・・。
つまり、その静寂や開始数分前の、あの時間です。
出された試験問題の難易度に悩むよりも、こうした人生の緊張感の一瞬一瞬を味わっている間に、時は過ぎてゆく行くのでした。
閑話休題、今回は墓石の”腰石まわり”に噴出した「サビ!?」の除去なのですが、このケースは常に私が注意している、いわゆる「第三次汚染」に属す、やっかいなものです。
汚れの状況を見誤ると、大変なことになる、という典型です。
当初サビ?と状況に困惑された石材店のご担当者は「すわっ!大変、何とかしなければ」と、様々なケミカル(薬剤)等を試してはみたものの、結果に今ひとつ納得できず、思案の結果少しでも”サビ色”を消し去る事ができるのでは、と何と!腰石と同色系のクラッカーを塗布されたのでした。
施工前の写真で白くなっている部分です。
このようになってしまうと、「ケア」としては二重手間以上の作業になってしまうことは、ご理解いただけることと思います。
つまり施工手順としては、塗布されたラッカーの除去を完全に施し、その後、吹き出た”サビ?”の除去との戦いとなるからです。

ちなみにこの場合のケアの手順は、
幸いこのケースでは恙無(つつがな)くことが運び、ほぼ1日で除去する事ができました。
ただ、くれぐれも石材に対する「ケア」は慌てず、必ず事前のシミュレーションを怠らず、上手に時間を配分するようにして、果敢なるチャレンジ、トライを行ってみてください。
石の汚れ、恐れずに、決してあきらめないで!
★第三次汚染=言ってみれば”ケアレスミス”となるのでしょうか。
素材に対して付着する自然の汚れを”第一次汚染”とすれば、素材自体に降雨などの水分が影響成分が流れ出し、他の部位に汚れが転移したものが”第二次汚染”となります。
たとえば、目地材などから流失し固化する「エフロ」現象、またはシーリング可塑剤の垂れなどです。
これらに対して、”第三次汚染”は概念としては、明らかに人為的ミスといえるもの。
たとえば、素材に不適当な洗浄剤の使用、またはケミカル類使用後の洗浄が不十分なことで残留成分などが影響し、変色、腐食、損傷などを起こす、などが考えられます。
※石材呼称は、”御影石”、”大理石”、”ライムストーン”等の通称に従います。