△日○日お「社」を手持ちの辞書(広辞苑)で調べてみると「屋代(やしろ)の意。すなわち、神籬(ひもろぎ)を神霊の来臨する屋の代わりとする意。
神の降下する所。神をいわい祭った斎場」と記されています。
因みに、神籬(ひもろぎ)は、住古、神霊が宿っていると考えた山、森、老木などの周囲に、常盤木(ときわぎ)を植えめぐらし、玉垣を結(ゆ)って、神聖を保ったところ。
後には、室内、庭上に常盤木を立て、これを神の宿る所として、神籬(ひもろぎ)と呼んだ、となっています。
現在普通の形式は、下に粗莚(あらむしろ)を敷き、八脚案(たつあしのつくえ)を置き、さらに枠をくんで、中央に榊(さかき)に枝を立て、木綿(ゆう)と垂(しで)とを取り付ける、とあります。
つまりは神社の謂いです。
この度は、その総・石創りのお「屋代(=社)」弐体(?)のケアでした。
御霊のいらっしゃらないお「屋代」は、経年のお疲れなのでしょう・・・、部位によっては割れ、欠けなどの補修後までも溜めておいでで、お労り(いたわ)しいとさえ感じられます・・・。
数種の構成部位の汚れ、黒ズミ、サビ変質も含めて、心を込めての所作に尽くしました。

施工手順は
お「屋代」ケアのご依頼を受けた石材問屋さんは、当初スケール化(固化)した汚れ等を、研磨工法で施工、チャレンジすべし、とお考えとの由でした。
しかし奥まった微小部位には、不向きとのご決断で当方へのご相談をいただいたのでした。
屋外での作業でしたが、幸いに2日間とも晴天に恵まれ、ケアは恙(つつが)無く終了できました。
作業は我が「ドレストン会」の会員氏(在広島県)にご協力を願い、春告(はるつげ)鳥~鷲~のさえずりを聞きながらの”時”の経過でした。
合掌
★春立たば まず我が宿に鷲は鳴け 万葉集

※石材呼称は、”御影石”、”大理石”、”ライムストーン”等の通称に従います。