なんとも悲しい出来事が、これでもか、とこの国には続いて起こっています。
私たちの職場に関して、事もあろうに“霊園を荒らし、墓石を破壊する”などとは。それも200基以上を…。
破壊された数々の墓石を映し出したテレビの映像には、思わず目を覆いたくなります。
今をときめくTVコメンテーター氏が「バチが当たりますよ、きっとね!」などと、隣の女性キャスターの同意を強く求めていたのが印象的です。これも、そうしたこの国の歪な姿のひとつなのでしょうか。
さて、とある開校間近の大学キャンパスのエントランス。
御影石バーナー仕上げの床に突如、広範囲にたっぷりと、しかもたった1日で現れた油ジミ(?)。誰が何の目的でわざわざこういうことをするのでしょうか?ゼネコン監督氏も、首を傾げるばかりです。
恐らく鉱物油では、と推測するものの詳細まではわかりませんが、とにかく早急にケアーです。

この現場のケアーの手順です。
「田中君、ちょっとうかがいますが今歩いている二十一世紀とは、どんな世の中でしょう」。
晩年の司馬遼太郎は「二十一世紀に生きる君たちへ」の中で、私たちに尋ねています。
例の事件のように、破損したお地蔵様をあらぬ場所に投げ出したり、明らかにハンマーなどで割ったと思える墓石を道端に放置するなど、正常な心理ではとてもなせぬ業に、「いったいどんな世の中になる」と答えましょうか。「人間は自分で生きているのではなく、大きな存在によって生かされている」のです。
これも同書の言葉ですが、あれはきっと“バチ”が当たりますよ…。
※石材呼称は、”御影石”、”大理石”、”ライムストーン”等の通称に従います。