皆さんは「グラフィティ(Graffiti)」という言葉をご存知ですか?またお聞き覚えのある方は、この言葉から何を連想されますか?
直訳的には「悪戯書き」ですが、俗に言う「落書き」ということでしょうか。
さてこの「落書き」、何時、何の目的でするのでしょうか…。昨今の「落書き」は面白く、“アート”っぽいなどと、ハリウッド映画で観た都会の地下鉄に描かれたそれを思い浮かべてしまうのは、私一人ではないはずです。
今回のケアは、およそ“グラフィティ”とはほど遠い、御影石に書かれた!?「落書き」の除去です。
この「落書き」を発見したビルの管理会社の担当者は、早速“すわぁ~!?”っとシンナー系の“溶剤”でしっかりと拭いてしまったそうです。その結果は…。見るも悲惨な状態になってしまったのです。
これは、一般によく陥りがちなミスなので責めるわけにはいきません。しかし、細孔(極小さな穴)が無数にある石材(特に御影石・バーナー仕上げ)の場合、落書きにシンナーなどの溶剤を含ませると却って汚れを染み込ませてしまう状態をつくってしまうのです。
担当者氏には申し訳なかったのですが「今度もしこのような事が起こっても、断じてシンナー等では処置せず、すぐさまご連絡を!」と、きつく、きつく申し上げることとなりました。

この現場のケアーは、以下の手順で施工しました。
最近、とみに氾濫しているこのような悪戯書きは、グラフィティ“Graffiti”と呼ばれ、世界各国の都市住民を悩ます流行になっています「悪戯書きが放置されていると書いたが、容易に消す事ができないために、家主にとっては放置せざるを得ない気の毒な状況にあるからである」とは、わが国の石材関連分野の第一人者で工学博士の中山實先生の論文の一説であります。しかしいくら第一人者のお説とはいえ、「気の毒…」と、そのままにしておくわけにはいきませんよね。石の汚れ、あきらめないで!
※石材呼称は、”御影石”、”大理石”、”ライムストーン”等の通称に従います。