建築石材事例011-油跡・エフロの除去-

○月△日 この地域では古くからあるボーリング場等が入ったアミューズメント施設、そのリニューアル・オープンしたばかりのエントランスの階段です。
養生代わりに敷き詰めたコンパネ(厚手のベニヤ板)に残っていた汚れ具合を見て、これは明らかに油染み、それも機械油がその主なる原因と解りました。

経年の汚れなのでしょう、階段のケ込み部位には”エフロ現象”も顕著に表れています俗に「鼻垂れ現象」とも言われ、近頃では滅多にお目にかかれない悪ガキ小僧の象徴、鼻垂れの二本筋を思い起こされます。
と、時代のフラッシュバックを懐かしむ暇はありません。

施工前
施工前▲

バーナー仕上げ御影石ケアの手順です。

  1. いつも通り、よくホコリを取り、必要個所を養生します。
  2. 路面やケ込み部分にベットリと付着した油の除去には、専用の除去剤を繰り返し塗布。
  3. 強力にスラッジ化(泥化)した部分には吸着剤にその除去剤を合わせて塗布。
  4. 部位ごとにラップして、吸着効果を確認しながら進めます。
  5. エフロ除去は、別に専用除去剤の塗布を繰り返します。
    この際、除去剤を一気に使用せず清水で適宜希釈を怠らないことを、特に注意しましょう。
  6. 吸着剤の方に油成分の吸い込みを確認しながら、順次清水で洗浄。
  7. 洗浄後に綺麗に拭き取り、乾燥させます。

このようにケミカル効果を利用して汚れやシミ除去の施工を行う時に大切な事は、十分な清水による洗浄と拭き取りです。
できればウェットバキュームを使いたいところです。
建設工事に養生が必要な事は重々承知していますが、適材適所の使い方に注意を払いたいものです。
"Nvaer forget"ですね。

※石材呼称は、”御影石”、”大理石”、”ライムストーン”等の通称に従います。

▼施工後
ドレストン施工後